3月半ばごろには越冬地を離れる渡り鳥。その中でもひと際目を引く白鳥にどうしても会いたかった。天気予報は晴れ、早朝の舞を期待して勇んで我が家を飛び出す。しかし、朝焼けの空の上には厚い雲が覆い、とても晴れそうには見えない。一方、川面には沢山の白鳥がいるものの、こちらは一向に飛び立つ気配はない。じっと我慢の時が進み、ようやく西の空から白鳥の姿が現れた。灰色の空に舞う白鳥、絵にはならないと思いつつも夢中でシャツターを切っていた。